仮想通貨は非常に種類が多くそれぞれ様々なメリット・デメリットがあります。
今回はその中でもICO開始からわずか10分で13億円の資金を得たことで注目を集めた、
Gnosis(ノーシス)という仮想通貨についてわかりやすく解説していきます。
目次
Gnosis(GNO)の読み方はノーシス?グノーシス?
本題に入る前にGnosisの読みについてです。
Gnosisはまだまだ日本で注目されておらず、調べても確実な情報が出てこないため見るサイトによって、ノーシス or グノーシスと、読み方が分かれてしまっています。
「どっちが正解なの?」
と思っている方が多いと思いますが、当記事の著者である私は「ノーシス」と呼んでいます。
理由は、海外の動画やGnosis本体が「ノーシス」と「G」を発音していないため。
恐らく日本では誰かが「G」を発音してグノーシスと言い始めた事から混同してしまっている状況になっています。
どちらでもいいとは思いますが当サイトでは「Gnosis=ノーシス」という事で統一してゆきます。
ノーシス(Gnosis/GNO)が注目を集めたキッカケは今までにないICOモデル
ノーシス(Gnosis)はICOにて資金調達を行いましたが、その方法が今までにはない新しい方法でした。
ICOとは「Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開」の略であり、株式公開とクラウドファンディングを合わせたような仕組みの仮想通貨を使った資金調達の事です。
通常ICOはオークションのように発行するトークンの価格を徐々に吊り上げたり、早く参加購入した方の方がより多くのボーナスを獲得出来るなど、必ず早いうちから参加した方が得になるのが一般的です。
しかしノーシス(Gnosis)は今までとは全く逆の方法が採用されました。
それは、最初の価格が一番高く、徐々に価格が下がってゆくというダッチオークション方式を採用したのです。
これだけ聞くと「じゃあ最初に購入した人が一番損をするの?」と思うのが普通ですが、そんなことはありません。
先に購入した人に対してその購入価格でGNOを配布するのではなく、最終的に決まった価格分のGNOを配布するのです。
ICOのスタート直後「1GNO=100万円」だったとします。
高額なので最初に購入する人は中々いません、とは言え最初に100万円で購入する人がいます。
その後購入者が増えるにつれて1GNOの価格は、80万→50万→30万→10万→1万→5000円→1000円のように、購入者が増えれば増えるほど下がってゆきます。
価格が下がれば下がる人手を出しやすくなり購入者が増えます。
そして最終的に1GNOの価格が1000円で終了した場合、
この最終価格がGNO購入者全員に適用されるので、例えば1GNO=100万円の時に100万円払って購入した方には、1000GNO配布されることとなるのです。
このような仕組みになっているため、決して最初に購入した方が損をする事はなく、最終的な価格で皆がGNOを手に出来るという仕組みなのです。
ちなみにGnosisのチームは当時13億円の資金調達を目標にしていました。
ダッチオークション式のICOは最初が高値なので流石に初日で売り切れるなどないと思われていましたが、実際に開始されるとなんと開始わずか10分で予定されていた1000万GNOが完売してしまったのです。
当時ICOが過熱していたことや、ノーシス(Gnosis)の新しいICOが開始前から話題になっていたこともありますが、それにしてもこのスピードと集まった資金の規模は桁外れです。
こうしてノーシス(Gnosis)のICOは伝説のように語り継がれているのです。
ノーシス(Gnosis/GNO)ってどんな仮想通貨?
ノーシスの特徴をわかりやすく伝えると、言葉のイメージが悪いですがギャンブルと同じような性質があると言えるかもしれません。
未来に起こる出来事にお金をかけてそれが当たれば報酬が手に入るということができるプラットフォーム(土台や環境という意味)で使える通貨がノーシスです。
オールオアナッシングなので予想が外れれば掛け金は返ってきません。
これは一見ギャンブルに見えますが、様々な分野に応用できるプラットフォームであると期待されています。
分散型予測市場とは?
聞きなれない言葉とは思いますが、分散型予測市場がノーシスの活躍する場所です。
予測市場は先に述べた通り「未来に起こる出来事にお金をかけてそれが当たれば報酬が手に入るということができる」ということです。
分散型というのはオッズや配当がかけている人達の動向によって自動的に決まるようになっています。
競馬などのギャンブルは胴元が一括管理していてギャンブルが正常に行われているかも、オッズや配当も胴元の意志一つでどうにでもなるというリスクが存在しますし、いわゆる寺銭(テラセン)も自由に決めることができます。
しかし分散型ならそれらを自動で行い、後からユーザーがチェックすることもできるので非常に透明性の高い予測市場になります。
ノーシス(Gnosis/GNO)で出来る事の具体例
ノーシスは公式HPでいろいろなことを賭けることができるようになっています。
具体的には次の5つです。
・ハッチゲーム
ノーシスの代表的なゲームとして予定されています。芸能人のゴシップネタを×対象としていて、誰がアカデミー賞をとるのかや〇〇の子供は男の子が生まれるなどを予想して当てることがメインです。
・プライスディスカバリー(価格発見)
芸術品などの値段がいくらになるか予測するものです。
さらにそこでの予想がオークション市場に反映されて、「みんなこれにはこれくらいの価値があると思っているのか」ということがわかり開始の値段の設定に役立てることができると考えているようです。
・ファイナンシャルマーケット(金融市場)
株や金融商品の今後の価格を当てるものです。
・インシュランス(保険)
予測市場は保険にも応用可能で「自分は事故に合う」ということにかけておけば、本当に事故に合った場合報酬を受けることができます。
現時点では飛行機事故に関してのものだけのようですね。
・フューターキー/ガバナンス
言葉だけではわかりにくいですが、フューターキーという言葉の意味はある政策を実行しようとしてそれが今後プラスになるかマイナスになるかをかけてもらうことで、プラスが多くなれば実行していくということです。
世論調査のような使い方になるということですね。
Gnosis(ノーシス)とAugur(オーガー)の違い
仮想通貨の知識がある人なら、これまでの話を聞いて「予測市場のプラットフォームの通貨ならオーガーと同じじゃないの?」と思った人もいるでしょう。
確かにやっていることはどちらも同じですし、オーガーの方が先にできているので知名度も上です。
しかし明確な違いが2つあります。
1つ目はオーガーはユーザーが自由に賭ける物事を決められることに対して、ノーシスは現時点では先に挙げた5つに絞られていることです。
自由度がオーガーの方が高いように感じますが、自由であるがゆえに2つ目の違いにつながっていきます。
その2つ目の違いは、結果の確認から報酬が受け取れるまでのスピードがノーシスの方が速いということ。
オーガーはトークン保持者が結果の確認をしますので報酬を受け取れるのに1カ月ほど時間がかかります。
ノーシスがやる事は5つの絞っているので専門家が確認することにより報酬までのスピードが段違いに早いのが特徴です。
ノーシス(Gnosis/GNO)に投資をする上でのポイント
ノーシスに投資しようと考えている人に注意してほしいポイントがあります。
ノーシスはオーガーと同じくイーサリアムのシステムを応用して作られて使用されているので、イーサリアムの価格変動に大きな影響を受けます。
投資をする上ではイーサリアムの将来性も念頭に置いておく必要がありますね。
ノーシス(Gnosis/GNO)のまとめ
※上記は今現在の価格がリアルタイムで反映されています。
ノーシスは同じ分野にオーガーというライバルがいます。
現時点ではオーガーの方が知名度があるので優勢ですが、今後のノーシスの発展によりどちらに軍配が上がるかはわかりません。
自由度の高いオーガーは発展=規制になりかねないので、ノーシスの方が発展しやすいとも取れます。
そしてこの「予測市場」は単にキャンブルとして使われるのではなく予測という性質上、保険のような使い方が出来ます。
例えば、車に乗るのに対して事故を起こす事を予測しそれが当たってしまったら報酬が発生する。
予想がマイナス方向へ予想し当たったら報酬となるとおかしな気がしますが、結局これは保険と同じです。
先にお金を投じて、もしもの際にお金が入るというリスク回避になります。
このように予測市場は保険に応用されてゆく可能性を秘めると共に、社会インフラのに貢献してゆく可能性を持っているのです。
ノーシス(Gnosis)は実用には至らすまだまだこれからの通貨ではありますが、今の内に抑えておくのもありかもしれませんよ。
ノーシス(Gnosis/GNO)を購入できる取引所
それでは本日も記事を読んでいただきありがとうございました!
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