2018年8月のビットコイン分裂問題から誕生したビットコインキャッシュ(BCH)ですが、問題の注目度もあって急激に価格を伸ばし2018年2月では後発通貨にもかかわらず、通貨の価格はビットコインに次ぐ第2位になっています。
時価総額もビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)の御三家に次ぐ、堂々の4位を不動のものとしていますね。
名前が似ているビットコインキャッシュですが、これはいったい何者なのでしょうか。
今回はビットコインとの違いや投資家が気になる将来性についてビットコインキャッシュ(BCH)の解説をしてゆきます。
目次
まずはビットコイン(Bitcoin/BTC)の課題について
ビットコインキャッシュはビットコインが抱えている問題を解決するために作られたものなので、
まずは本家ビットコイン(BTC)が抱えていた問題を確認してゆきましょう。
ビットコイン(BTC)は注目度が上がり投資目的も入れると急激に流通量が増加しました。
=流通量の増加は同時に取引量も多くなるということです。
ビットコイン(BTC)はブロックチェーン技術を使っているため取引承認作業をしないと取引できず、送金したビットコインが戻ってくるという通貨として役に立たないことになります。
ビットコイン(BTC)は流通量が多くなると取引承認作業が追い付かなくなり、実際その作業スピードの上限ギリギリまでせまっていました。
イメージ的には段ボール(ブロック)の中に荷物(データ)を入れる箱詰め作業のようなものと思ってください。
上限ギリギリまでになると取引手数料を高くするなどしていたのですが、それでは仮想通貨の低コストの送金というメリットが無くなってしまいます。
これは俗に「スケーラビリティ問題」と言われビットコインの長年の課題でした。
解決策としては次の2つが考えられます。
- データ(荷物)を小さくまとめる
- ブロック(段ボール)を大きくする
これらが分裂の原因になっていきます。
ビットコインの中で2つの派閥が誕生
このスケーラビリティ問題の解決策を巡ってビットコインの中で2つの派閥が誕生しました。
ビットコインの研究開発を中心にしていた「ビットコインコア」と世界最大マイニング量がある「中国のマイナー企業」です。
・ビットコインコア側は Segwit というシステムを導入して1つ1つのデータを小さくするSegwit 派。
・中国マイナー企業はブロックを大きくするBigblock派に分かれました。
政治的、利権的理由で対立が激化してしまい2つの派閥の溝は深くなってしまいました。
そんな中、中国マイナー企業が分裂することでビットコインキャッシュが誕生!
中国マイナー企業のViaBTCという組織が中心になって「ビットコインキャッシュ」が誕生しました。
このタイミングでビットコインを持っている人にはタダで同量のビットコインキャッシュ(BCH)が配られる形になりました。
このようなネガティブな問題から通貨が分裂することにより、ビットコイン価格の暴落が起こるのではないかと危惧されていた(ビットコイン分裂問題)のですが、結果的に一時的に価格が下がったもののそこからは仮想通貨バブルと言われるほどの高騰を見せました。
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)の特徴とは?
ビットコインキャッシュはビットコインに比べてブロックサイズが8倍になり処理速度でいうと約18倍です。
しかも元々マイナー企業が大元なのでマイニング作業がとても安定しているため、取引承認スピードも安定しているというメリットがあります。
さらにマイニング難易度を取引によって変動できるようにしました。
これは例えば車を運転するときにグネグネに曲がった山道を走るときと高速道路を走るときにスピードが違うように、適切な難易度(スピード)をその取引(道路状況)に合わせることでより早くより円滑に取引承認作業(運転)をできるようにしたのです。
これによりマイニング作業を効率的に行えるようになったのでマイナー企業はより多くのマイナー報酬を手にすることができます。
そして同時にビットコインキャッシュの方がマイナー報酬を多くもらえるとなると、他のマイナーも参加してくれるようになるのでより安定し効率的に取引承認作業が行えます。
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)の将来性は?
完全にビットコインの上位互換のビットコインキャッシュですが、ビットコインとは2018年3月時点で10倍近い差があります。
スペックを考えるとまだまだ正当な評価を得ていない感じが否めません。
まだまだ仮想通貨市場では「元祖ビットコイン」のブランドが圧倒的な力を持っている状態です。
しかし、今後のViaBTCの意向次第ではビットコインに変わって仮想通貨の基軸になっていくことも考えられます。
後発の仮想通貨でまだ1年もたっていないのに多くの取引所で扱われていることを考えても、将来性が高いと評価されているからでしょう。
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)についてまとめ
※上記は今現在の価格がリアルタイムで反映されています。
ビットコインキャッシュに限らず仮想通貨全般にありがちな事ですが、どこからか聞いた上がる下がるという情報だけを頼りにして、よくわからないまま様々な通貨に投資をしている方が非常に多い傾向に有ります。
これは仮想通貨の運営側が積極的にアピール出来ていない事や、仮想通貨市場がバブル状態だという事を受けて軽い気持ちで投資を行っている方の比率が多くなっているため仕方のない事でもありますが、最低限自分が投資する通貨がどのような将来を描いていて何が優れているのかは理解しておきたいところです。
今はよくわからないまま投資をして資産を増やすことが出来ていても、段々と極わずかの本物の通貨しか残らなくなり、わけの分からない通貨には誰も見向きもしなくなってくるでしょう。
今回ビットコインキャッシュ(BCH)についての記事を読んでいただいてお判りいただけた通り、ビットコインキャッシュはあらゆる面でビットコインよりも優れています。
となると、今後の利便性や機能性のアップデートによっては価値が急騰することも考えられるので、動向を注視しておく仮想通貨であるのは間違いないと言えるでしょう!
このようにしてそれぞれの仮想通貨のあり方や存在意義の確認、比較をすると、もっと楽しく仮想通貨と触れあることが出来ますよ^^
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)の購入方法
最も有名なセキュリティに強く安心できる取引所、ビットフライヤー。
日本国内最大手でありビットコインの取引量は国内最大、セキュリティ面でも世界的に高い評価を得ている安心安全の仮想通貨取引所ですので、まずはビットフライヤーを利用してみましょう。
成海璃子さんのCMでもお馴染みですね(^^)ビットフライヤーの長所はとにかく安心安全という面において世界一のセキュリティ評価を得ている事です。初心者に優しい信頼できる仮想通貨取引所(販売所)がビットフライヤーですね!
少しでも安く買いたいなら売買にかかる手数料が安いZaif(ザイフ)!
Zaif(ザイフ)で扱う通貨は全て販売所ではなく取引所で購入が出来るため非常に手数料が安いです!同じタイミングで各通貨ビットフライヤーとZaifの購入価格を見比べるとかなり差があります。ビットコインキャッシュだと数千円~違いますので、Zaifで購入した方がお得です!
ビットフライヤーとZaif(ザイフ)以外の仮想通貨取引所
仮想通貨の取引所はこれ以外にも複数あります。
取引所では売買時に手数料がかかりますから、少しでも安い手数料のところに人気が集中します。
そして、手数料以外にも各取引所で扱っている仮想通貨の種類が異なっていたり、独自のサービスがあったりと特徴に違いがありますので、1つに絞るのではなく最低でも3つは使うようにする事をおすすめします。(利用する仮想通貨取引所に関しては以下のオススメ仮想通貨取引所ランキングの記事を参考にしていただければと思います。)
それでは本日も記事を読んでいただきありがとうございました!
fa-lightbulb-oこれからはじめる仮想通貨初心者の方向け入門記事fa-lightbulb-o