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ブロックチェーンの応用についにIBMが動き出した


仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーン技術は、仮想通貨だけでなく多くのビジネス分野に応用できると期待されています。

そもそも、仮想通貨とはブロックチェーン技術を開発する際の副産物でしかなかったとする人もいるほどビジネス界全体に大きなインパクトを与える技術なのです。

今回はこのブロックチェーン技術について、大手IT企業IBMの応用技術におけるニュースに注目してみましょう。

目次

ブロックチェーン技術の応用とは

そもそもブロックチェーン技術はどういった分野に応用できると期待されているのでしょうか?

現在ブロックチェーン技術の応用の研究が進んでいる分野は、まず仮想通貨周りの金融分野が挙げられます。続いて、IT開発現場や医療、消費者に近いところでは流通分野などにも浸透しつつあるのです。

ブロックチェーン技術がビジネスに応用できるというのは、

基本的にすべての記録を残す仕組みと改竄不能で不可逆的な記録となるという2点に注目が集まっています。

金融分野では、

現金の最大の弱点であった「なくなってしまうとどこに行ったのか追跡が難しい」という問題をすべて解決してくれます。

この弱点のために生み出されたのが簿記という仕組みですが、この仕組みがなくなる時が来るかもしれません。

医療では、

不可逆的な記録という点が大きなポイントです。

たとえは、運び込まれた患者がどのような疾病持っているのか薬を飲んできたのかという電子カルテの保存にはもってこいですし、薬の開発などにも応用できるのではないかと期待されています。

流通分野においては

トレーサーシステムをさらに精密に拡張できるのではないでしょうか。

 

他にもAI技術と組み合わせることで、マーケティングの仕組みが根底から覆ると主張する研究者も出てきました。

果たして、ブロックチェーン技術はどこまで行けるのでしょうか。

IBMの発表は、ブロックチェーン技術の将来性そのもの

こうした大きな期待を背負っているブロックチェーン技術ですが、IBMが2018年3月に「Hyperledger Fabric」という技術をベースにしたブロックチェーン・テクノロジー・ソリューションに参加している企業が400社を超えたと発表しました。

この顧客の中には「Walmart」や「VISA」といった大手企業が含まれています。

ブロックチェーン技術はオープンソースプロジェクトであり、個人でも企業でもここから開発を進めていくことが出来ます。

 

しかし、多くの企業にとってこうしたオープンソースで開発を進めていくことに対して抵抗があるでしょう。

そこで、企業がブロックチェーン技術を安心して開発できるように環境を整えたのが「Hyperledger Fabric」。

「Hyperledger Fabric」では、企業向けにセキュリティ環境などを整えているとともに、技術特化した集団に対する独自の情報も提供されています。

また、コミュニティ内をさらに細かいコミュニティに細分化することもでき、必要最小限の関係者だけの間でデータを交換したり、参入してくる新しい企業や個人を管理者が承認するようにできる招待制のコミュニティも作成できるのです。

 

この「Hyperledger Fabric」を使ってIBMはブロックチェーンの可能性に関心を持つ企業に情報を提供しています。

「Hyperledger Fabric」では、企業ごとにどこまでオープンソースで開発し、どこから先はクローズドで開発するかを決めることが出来るため、うまく開発できれば大きな力になることは間違いありません。

ブロックチェーン技術はどこまでいけるか

IBMのコミュニティには流通や食品業界からは「Walmart」「Nestlé」「Unilever」、

配送からは「Maersk」「Dow Chemical」、

金融業界からは「Societe Generale」「HSBC」「WeTrade」「Unicredit」「Santander」「VISA」「BBVA」「CIBC」、

このように業界トップの企業がどんどん参入してきています。

 

IBMとMaerskでは貿易処理を強化するためにともにブロックチェーン技術を研究していくことに同意しているとのこと。

こうしたブロックチェーンの研究に参加しなければ、今後のビジネスイノベーションに全く追いついていけないという環境が出来上がりつつあるのです。

しかも、ブロックチェーン技術はオープンソースなので、全く知らないところから現れた個人が、圧倒的な技術力をもって既存のシステムを変容させてしまうといったことも考えられます。

Linux開発で起こっていた現象が、ブロックチェーン技術でも起こるかもしれません。

まとめ

ブロックチェーン技術の研究に参加する企業はどんどん増えています。

それは、フィンテックと呼ばれる金融テクノロジーに限った話ではありません。

仮想通貨やブロックチェーン技術が影響を与えるのはお金だけではないのです。

我々の生活スタイルや仕事の仕方などにも影響を与える大きな技術。

そしてこの技術の将来性が認識されればされるほど、仮想通貨という仕組みが評価されることになるでしょう。

ブロックチェーン技術が起こすイノベーションにぜひ注目してみてください。

それでは本日も記事をお読みいただきありがとうございました。

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