仮想通貨取引に慣れてくるとビットコインやイーサリアムといった
主要通貨だけでなく、他の小さな通貨にも興味を持ってくるはず。
国内取引所ではZaifが比較的多い14種類の仮想通貨を扱っていますが。
海外では500種類以上の仮想通貨を扱っている取引所も中にはあり、
新しいもの好きな人にとっては非常に楽しい環境が広がっているといえるでしょう。
そこで活動範囲を広げていくと「おや?」と感じる言葉に当たることも増えてくるはずです。
今回は、あまり聞きなれない言葉の1つ「トークン」について説明してゆきます。
トークンと仮想通貨に違いはあるのでしょうか。
目次
トークンと仮想通貨の違いは何なのか
Zaifや海外の取引所を使っていると出てくる「トークン(token)」と仮想通貨には違いはあるのでしょうか。
トークンを辞書で確認してみると、
しるし、象徴、証拠、記念品、形見、証拠品、(地下鉄・バス料金などに用いられる)代用貨幣、トークン、(商品との)引替券
引用:weblio
このように出てきます。
意味としては代用貨幣や引替券などの意味に近いかもしれません。
仮想通貨におけるトークンとは、「独自技術ではなく既存のブロックチェーンシステムを利用して作り上げた小さな仮想通貨」という意味で使われています。
ちょっととっつきにくいかもしれませんが、トークンと仮想通貨の違いは現実にはありません。
というのも、そもそもブロックチェーン技術の副産物として生まれたのが仮想通貨であるため、ブロックチェーン技術からするとすべての仮想通貨がトークンになってしまいます。
それでも、ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨と、この主要通貨のブロックチェーン技術を利用(援用)して作られた仮想通貨をトークンと呼んでいます。
トークン=既にある他の仮想通貨のブロックチェーンをベースに出来たもの。
ビットコインやイーサリアムを親とすると、トークンは子供といえるかもしれません。
トークンのメリットとデメリット
仮想通貨の子供であるトークンのメリットとデメリットを簡単に見ていきましょう。
まずはメリットからです。
メリット
メリットとして最もわかりやすいのは開発者のコストが非常に安く済むということでしょう。
仮想通貨に必要な技術はブロックチェーンですが、ビットコインなどの主要通貨とは異なり、トークンの場合はこのブロックチェーンを1から開発する必要がなくなります。
現在生み出されている草コインなどではトークンがほとんどなっていますが、それはこれが原因です。
次にメリットとして挙げられるのはDEXの存在でしょう。
1から開発された仮想通貨は、せっかく作ってもどこも興味を持ってくれなかったために取引所で取引できないというリスクを抱えています。
しかし、トークンとして作られた仮想通貨はDEXというプラットフォームがあるため、取引できないというリスクはありません。
取引できるのであれば爆発的な注目もありえるわけで、開発者としても出資者としてもそして仮想通貨のプレイヤーとしても大きなメリットといえるでしょう。
デメリット
一方でデメリットも当然あります。
プレイヤーとして注目しなければならないのは、
トークンの送金コストが親の仮想通貨の送金コストに引きずられやすいということです。
これは、親のブロックチェーンを活用しているために発生するデメリットといえます。
例えばビットコインに送金詰まりが発生している時は、
ビットコインから生まれた子のトークン通貨も送金詰まりが発生するのです。
親のスケーラビリティ問題やコストの問題がそのままトークンにも当てはまってしまうということになります。
代表的なトークンについて紹介
注目されている代表的なトークンについてみていきます。
今回紹介するトークンは2つですが、他にもたくさん生まれているのでぜひ自分でも探してみてください。
CounterPartyトークン
トークンのプラットフォームとして最も歴史があるのがこのトークン。
ビットコインのトークンであるため、送金などを行う際にはビットコインで手数料を支払うことになります。
また、デメリットでも紹介しましたが、送金手数料や送金速度はビットコインの状況に左右される形です。
特徴としてはメモリーチェーン。絵などをトークンに張り付けることが出来ます。
BitCrystalsやPepecashなどが代表例です。Zaifでも扱えるので、ぜひ確認してみてください。
MonaPartyトークン
MonaPartyトークンは、名前から推察できるように、モナコインのブロックチェーンを活用して作られるトークンです。
CounterPartyトークンと作りが非常に似ていますが、ビットコイン自体に送金詰まりなどの問題があったため、上位互換のプラットフォームとなるのではないかと注目されています。
ただ、モナコイン自体がそこまで先進的な技術を盛り込んだ仮想通貨とはなっていないため、どこまで将来性があるのか疑問の声も上がっています。
トークンとICOの関係
トークンは開発コストや技術などが1から作るよりもはるかに少なくて済むという特徴がりました。
この低コスト性を利用してICOとの関連が非常に大きくなります。
ICOのホワイトペーパーにもどこのトークンとして開発している必ず書かれています。
ぜひ、トークンと仮想通貨の関連性を見ながらICOへの参加を考えてみてください。
親となる仮想通貨に値上がりする可能性が高い環境が出来上がっていればそのICOにも注目が集まる可能性が高まります。
仮想通貨とトークンの関係を知っていれば出来る仕込みともいえますのでぜひ活用してみてください。
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