仮想通貨ランキング上位にあり、coincheck取り扱い銘柄として日本でも比較的知名度の高いモネロ(Monero/XMR)が2018年4月30日にハードフォークして、なんと1XMRにつき10倍のモネロV(MoneroV/XMV)をエアドロップ(無料配布)することがわかりました。
という事で今回はモネロ(Monero)のハードフォークについて解説していきます!
目次
そもそもモネロ(Monero/XMR)とは?
まずはモネロ(Monero/XMR)について簡単に説明していきます。
モネロ(Monero)は匿名性の高い仮想通貨として人気があります。
BTCなどの非匿名性の通貨の場合、どこからどこにどれだけ送金されたかが全て開示されているため送金アドレスから誰でも確認が出来るのですが、
匿名性の高い通貨であるモネロ(Monero)の場合、どこからどこへ移動したのかの情報が開示されず、さらには調べることも出来ないようになっているため外部には一切分からないようになります。
このような匿名性はプライバシーや企業の情報漏えいなどの問題につながるので一定の需要がある仮想通貨です。
しかし匿名性通貨はマネーロンダリングや闇市場やドラッグの売買など、隠蔽したいやり取りに使われて悪用の手助けになってしまうという面もあることから問題視されることもあります。
このことからcoincheckでは時期にモネロ(Monero)、ジーキャッシュ(Z-CASH)、ダッシュ(DASH)の取り扱いは中止となります。
このたび、再開に伴い、技術的な安全性等の確認とともに、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与リスクに鑑みた措置を講じました。これを受け、下記の一部仮想通貨の出金・売却を再開してまいります。
再開は技術的な安全性等の確認が完了した通貨・機能から順次行なってまいりますが、お客様の資産保護を最優先とし、まずは仮想通貨の出金・売却の再開から実施をいたします。
一部仮想通貨の出金・売却再開について
再開日時:2018年4月6日(順次)
再開機能:一部仮想通貨の出金・売却(入金、購入は対象外となります)
出金再開対象仮想通貨:REP、DASH、ZEC
売却再開対象仮想通貨:REP、DASH、ZEC引用:coincheck公式PRESS(2018/4/6)一部仮想通貨の出金、売却再開のお知らせ(REP、DASH、ZEC)
匿名性というのは決して悪ではなく、企業やプライバシー保護などに必要とされているため全てを排除するべきでもなく、存在を完全になくす事も出来ないのですが、現在は少し立ち位置の難しい通貨になってしまっているのが現状なのです。
更にモネロ(Monero)がどんな通貨なのか詳しく知りたい場合は以下の関連記事をご覧ください。
Moneroとハードフォークして生まれるMoneroVの違い
モネロ(Monero)がハードフォークをしてモネロV(MoneroV)が生まれることで一体何が変わるのか?
そして両者はどのような違いがありハードフォークでモネロV(MoneroV)が生まれることで何が改善されるのかを説明してゆきます。
MoneroVには発行枚数に上限がある
MoneroVが元のモネロと大きく違うのは「発行上限枚数がある」ということです。
ビットコインのように発行上限枚数がある場合、マイニング報酬が枯渇するという問題があるのですが、モネロのような無制限に発行される通貨は法定・仮想問わず通貨価値が大暴落するリスクが常にあります。
モネロがハードフォークして生まれるモネロVには発行上限枚数が決められているので、通貨の供給過多による価値の暴落というものは起こりません。
よってこの暴落のリスクがないという安心感から価値が比較的安定しやすいと言えるでしょう。
しかし代わりに前述したマイニング報酬の問題が出てきますが、現在この問題についての発表はありません。
スケーラビリティ問題の改善にもなる
仮想通貨全体の問題であるスケーラビリティ問題(データ処理能力の不足)も発行上限を設けることによって、取引データサイズの圧縮ができるためより大容量のデータを処理できるようになります。
現在の仮想通貨のほとんどが抱えているスケーラビリティ問題をいち早く解決するのは、今後の発展や価格の向上に非常に大きな一歩と言えます。
ハードフォークで付与されるモネロVのエアドロップが凄い!
2017年にビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)がハードフォークしたときはBTCを保有していた方に同量のBCHがエアドロップされました。
ハードフォーク時に1BTC持っていれば1BCHもらえたという事ですね。
今回のモネロのハードフォークではXMRを保有している方にXMRの10倍の数量のXMVがエアドロップされるという何とも大盤振る舞いなハードフォークです。
ハードフォーク時に1XMR持っていれば10XMVが付与されるという事。
ハードフォーク後、XMVの初期価格がわかっていませんが、もしXMRと同等の価格なら1XMRが2018年4月末で約3万円なので、10XMV(約30万円)がエアドロップすることになります。
普通に考えてモネロの10倍付与されるモネロVの価格が同等になるはずないとは思いますが、将来的に考えれば可能性はゼロではありません。
そしてモネロV(XMV)の価格がモネロ(XMR)の10分の1だったとしても、3万円が6万円になるという事です。
繰り返しになりますがXMVの初期価格は分かっていないので、モネロのハードフォークによるエアドロップにどれだけの恩恵があるかは未知数です。
しかし過去にビットコインキャッシュやビットコインゴールドなどハードフォークで生まれた通貨にしっかりと値が付き、いち通貨として様々な取引所で売買されていることを考えると、現時点で時価総額11位に付ける(2018年4月時点)モネロ(Monero)のハードフォークにも期待できるかもしれません。
モネロのハードフォークは延期されていた
実は今回のハードフォークは本来2018年3月に行われるはずでした。
しかしそれが延期されて4月30日になり、この延期が投資家の間では少し不安要素になっています。
詳細な情報もなく、大して話題にもなっていない、本当にモネロ(Monero)は今月末にハードフォークされるのか?
また以下でも触れますが、モネロのハードフォークに対応すると大々的に発表している取引所も未だなさそうです。
謎が多いハードフォークとして若干不安が漂います。
ハードフォーク時にモネロV(MoneroV/XMV)を手に入れるには?
現在ハードフォークを延期したこともあってか、XMRを取り扱うと表明している取引所はないため取引所にXMRを置いていてもモネロV(MoneroV/XMV)は手に入りません。
まずはモネロ(Monero/XMR)を取引所で購入しましょう。
それからモネロ公式のウォレットに送って保有しておけばハードフォーク時のエアドロップ付与されます。
公式ウォレットはモネロの公式ページよりダウンロードできます。
Monero公式サイトのウォレットダウンロードページ:https://getmonero.org/downloads/
もしも公式ウォレットを使う場合はネットで検索すれば出てきますので参考にしてやってみて下さい。
無難な手段としては利益としてはかなり目減りしてしまいますが、モネロのハードフォークが行われる取引所で扱われるようになって市場の反応を確かめてから行動した方がいいかもしれません。
モネロ公式ウォレットを使うのに不安を感じる場合は、無理してモネロV(MoneroV)を受け取るために今からモネロを買わなくてもいいと思います。
ハードフォークによってXMRの価格に変動あるのか
※上記は今現在の価格がリアルタイムで反映されています。
3月のハードフォーク延期発表前後でモネロ(Monero/XMR)は大きく値動きがありました。
その後今回のハードフォークのおかげなのか、4月中旬からの仮想通貨全体の値上がりの影響なのかモネロ/XMRの価格は上昇を続けています。
ハードフォークが行われモネロV(MoneroV/XMV)がエアドロップされると一定数のユーザーが利益確定の売りをすると予想されますので、一時的には下がるでしょう。
しかしその下落幅がどれくらいになるかは未知数で、仮想通貨全体が上がり調子なら影響は少ないと思われますが、仮想通貨が下降トレンドに入るタイミングと重なると大幅下落する恐れもあります。
モネロのハードフォークのまとめ
今回は仮想通貨ランキング上位のモネロのハードフォークなので関心の高いイベントです。
しかし変化するとなると良い方向にも、悪い方向にも動く可能性がありますのでハードフォークするからと言って一概にプラスになるかどうかは実際に行われた後になってみなければ分かりません。
とは言え10倍のエアドロップは非常に魅力的ですし、XMRとXMVの将来性に賭けようと思っている方は、今回のハードフォークに参加すしてみるのも面白いかもしれませんね^^
モネロ(Monero/XMR)を購入出来るおすすめ取引所はバイナンス
バイナンスは日本語対応(専用Google翻訳)をしており、日本の取引所と違って速攻口座開設して利用出来ます。
それでは本日も記事をお読みいただきありがとうございました。
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