2018年はブロックチェーン技術を用いた仮想通貨が飛躍する1年になると言われていますが、もうすでに次世代型と言ってもいい仮想通貨が活躍しようとしています。
それが「IOTA(アイオータ/MIOTA)」です。
IOTA(アイオータ)はまさかのブロックチェーンを使わない仮想通貨、
もはや未来の仮想通貨と言えるほどに他の仮想通貨とは違った立ち位置の通貨なのです。
2017年から大手企業が注目していた仮想通貨で、当サイトでも以前記事にして取り上げたことがありましたね。
大手企業の中にはマイクロソフト社の名前も挙がっていたことから一時的に大高騰して陽の目を浴びたのがIOTA(アイオータ)。
2018年1月にはフォルクスワーゲンとも会議が開かれ、4月9日にIOTA(アイオータ)と富士通が提携すると発表されました。
このように様々な大手企業と絡み合うIOTAですが、国内の仮想通貨取引所では扱われていないため、IOTAが富士通と提携するというビッグニュースがあるにも関わらず日本での知名度はイマイチ、まだまだ知らない方が多いです。
今回はIOTA(アイオータ)が今月に富士通を提携を結ぶという発表があったので、
IOTAと富士通についての話を絡めつつ、
改めてIOTAの何が注目されているのかをお伝えしていきます。
目次
富士通と提携をしたIOTAとはどのような仮想通貨なのか
※上記は今現在の価格がリアルタイムで反映されています。
IOTAは2018年4月現在、時価総額ランキングでTOP10に入る程の通貨となりました。
一体IOTA(アイオータ)の何が優れているのか?
なぜフォルクスワーゲンや富士通などをはじめとした名立たる企業に次々と注目されているのか?
それはIOTAが他の通貨と全く違った性質の仮想通貨だからという事が理由に挙げられるでしょう。
IOTA(アイオータ)が今までの仮想通貨と決定的に違うのは
「ブロックチェーンを使っていない」と「送金手数料が無料」の2点です。
ブロックチェーンを使っていないとなるともはや仮想通貨でも何でもないのではないかと感じたかもしれませんが、IOTAには「タングル」という技術が搭載されています。
IOTAの場合はブロックチェーンに変わり「タングル」という技術を使って決済処理をするという事ですね。
詳しくは後述しますがこれにより「モノのインターネット」として開発が進んでいるIoTに活用できるとして、IOTAは富士通やマイクロソフト、フォルクスワーゲンなどPCや自動車業界が関心を持っています。
モノのインターネット(英語: Internet of Things, 「IoT」)とは、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。それによる社会の実現も指す。「物のインターネット」と表記された例もある。現在の市場価値は800億ドルと予測されている。
IoTでは、例えばあなたの家の冷蔵庫がたまごが足りないと判断すれば、ネットを通じて勝手にたまごを発注してくれるといったことができるようになります。
IOTAはIoTにとても相性がいいとして注目されているのです。
そのため家電業界にも普及する可能性もあり、家電を扱う企業の中でも富士通が実際にIOTAと提携を結ぶことになりました。
このようにIOTAは「タングル」という他の通貨とは一線を画す特徴を持っている事により、大きな発展性のある仮想通貨とされています。
富士通は何をしている会社なのか?
IOTAと提携した富士通ですが、そもそもどんな会社か皆さんご存知でしょうか?
元々は通信技術を扱う会社として誕生して、昔ながらのダイヤル式の黒電話を作っていました。
今ではパソコンや携帯電話が代表的な商品です。
そしてあまり知られていませんが自動車の位置情報を分析して救急車などがいち早く現場に到達するようにしたり、物流トラックが効率よく運搬作業ができたりし、さらに食材がどこで作られどのように運ばれたのかなどの、情報をICタグに記録・管理もしています。
世界100カ国に富士通の支社があり、今回IOTAとメインで提携をしたのはヨーロッパ支社です。
IOTAの何が凄いのか
富士通がIOTAを使ってどのようにしていくかが分かれば将来性も見えてきますが、
その前にIOTAがどのようなものかを解説していきます。
IOTAの強みは以下の3点です。
- 送金手数料が無料
- マイクロペイメントができる
- スケーラビリティ問題がない
送金手数料が無料
ビットコインなどブロックチェーン技術を用いた仮想通貨で決済しようとすると決済情報をブロックに書き込んで承認する作業を行い、それを正確に早くしてくれた方(ノード)に報酬を渡しています。
現在ビットコインでは新規発行のBTCを報酬として支払ていますが、他の仮想通貨やビットコインも将来的には送金手数料を報酬に充てるとしています。
その反面IOTAは送金手数料が一切かかりません。
当然ですが手数料はない方が利用するに当たり無駄もなくなり普及しやすいでしょう。
マイクロペイメントができる
マイクロペイメントとは少額決済のことで、数円~数百円の金額でも決済できることを指します。
日常生活で数百円の買い物をすることはよくありますよね。
先の例では冷蔵庫が中身の補充をするとなると数百円の場合もざらにあるでしょう。
現時点では仮想通貨で物を購入する場合、ある程度の金額のするものを購入しないと送金手数料のほうが高くなってしまうので決済方法としては適さないのです。
しかしIOTAは送金手数料が無料なのでマイクロペイメントができます。
スケーラビリティ問題がない
2017年にあったビットコイン分裂問題でもあったようにブロックチェーンを用いている仮想通貨にはスケーラビリティ問題が存在します。
しかしIOTAのタングル技術ではスケーラビリティ問題が存在しないため、どんな大容量の情報や数多くの決済件数でも問題なく安定してかつスピーディーに承認されます。
IOTAを使って富士通が一体何をしようとしているのか
IOTAと提携した富士通ですが、具体的にはどのように活用していくのでしょうか?
ここからは「推測」も交えて解説していきます。
先の例にも挙げましたが冷蔵庫に中の食材をICタグなどで管理し、冷蔵庫が自動で判断して足りないものを補充できるようになります。
となる物流業界との連携が必要ですが、すでに物流業界と通信技術で協力関係にあるので比較的ハードルは低いでしょう。
現在ETCなどで高速の料金所は速度を落として通過することができますが、富士通が車の位置情報を把握していますのでIOTAのマイクロペイメント技術を使い料金所をノンストップで通過することができます。
そうなると全自動車に富士通の部品がつけられることになりますので、凄まじい利益が得られるでしょう。
これらは考えられる一例ですが、
もっとIOTAの技術を使う事で利便性の高まるモノや新たな商品やサービスは沢山あるはずです。
IOTAと富士通の提携により、生活を豊かにしてくれるより良いサービスが生まれる事でしょう!
IOTA(アイオータ)の購入方法
IOTAは国内で取り扱っている取引所はないので、取引所でBTCを購入してバイナンスやビットフィリックスに送りIOTAを購入することで手に入れることができます。
アイオータ(IOTA /MIOTA)を購入出来るおすすめ取引所はバイナンス
バイナンスは日本語対応(専用Google翻訳)をしており、日本の取引所と違って速攻口座開設して利用出来ます。
富士通との提携から見るIOTA(アイオータ)まとめ
IOTAが富士通と提携したのは今後普及していくであろうIoT社会の序章になるかもしれません。
今後次々と提携していく企業は増えていくでしょう。
送金手数料が無料というのは非常に大きなメリットですので、IoT関係以外でも活用される可能性は十分あります。
今はまだ知名度もそこまで高くありませんし、国内で取り扱っている取引所もありません。
この段階で手に入れることができるとこれから価値が上がっていくことが期待できます。
似たような通貨が把握できない程ある仮想通貨の世界の中でIOTAは異質な存在。
だからこそ、埋もれることなく光ってくれるかもしれませんね!
それでは本日も記事をお読みいただきありがとうございました。
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