前回の記事⇒Weiss Ratings社が仮想通貨(暗号通貨)の格付けを行う!
昨日アメリカにて金融関連の独立系格付機関である機関Weiss Ratings社による仮想通貨の格付けが行われました。
⇒ https://www.weissratings.com/
⇒https://weisscryptocurrencyratings.com/
目次
Weiss Ratings社の格付け評価を確認する前に
評価のランクを確認しましょう。
更に各アルファベットにプラス記号またはマイナス記号を用いられる事で
ランク範囲の上3分の1または下3分の1をそれぞれ示します。(例:B+)
そして、Fランクは、失敗したか、信用できる詐欺の主張の対象となる暗号化された通貨に割り当てられます。
このことからA~Bは非常に期待できる。Cは普通に期待できる。
D~Eはあまり期待できない。Fは詐欺なので絶対に手を出さないように!
という解釈で見てゆきましょう。
※あくまでWeiss Ratings社による格付け結果です。
格付け評価の結果はどうなったのか?
※格付け結果はWeiss Ratingsニュースレターを受け取っている方へ配信され、現在ネット上では確認できません。
結果的に非常に多くの通貨に対して評価が当てはめられました。
ほとんどCなので結局・・・といった印象ですが
最大評価はBとなっています。(Aはないんかい!笑)
そのB評価を得ているのはイーサリアム(ETH)とイオス(EOS)
イーサリアム(ETH)
今年2018年に固く上昇すると各方面で注目されており、
多くのICOのプラットフォームにもなっており今ではなくてはならない存在です。
時価総額はビットコインに次いで2位。
現在3位のリップルが高騰した際には順位が逆転することもありますが、
基本的にこの1年間イーサリアムが2位の定位置となっており非常に安定感のある通貨です。
ビットコインの価格高騰に対してイーサリアムの可能性を考えるとまだまだ安価だと言えます。
ブロックチェーン上で契約内容まで記録できるスマートコントラクトを
搭載したイーサリアムは私もメインの一つとして保有しています。
※イーサリアムはほとんどの取引所で扱っています。
⇒初心者におすすめコインチェック
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イオス(EOS)
2017年にICOにより誕生した通貨です。
ICOは大きく盛り上がり、上場後は順調な値上がりを見せました。
日本の取引所で取り扱いがないため知名度は低いですが、現在時価総額10位と上位につけています。
EOSは分散型アプリケーションでありトランザクションが速いことが特徴に上げられます。
このことからビットコインやイーサリアムのような送金詰まりを起こす恐れがなく、
処理速度の速い通貨としては中央集権型通貨であるリップルの様に対して非中央集権型の通貨の中のEOSといった感じでしょうか。
また、EOSはトランザクションの手数料がかかりません。
このような1日に膨大な取引を処理するスピードと無コストという
大きな特徴を考えるとEOSは企業向けの通貨であると言えるでしょう。
しかしEOSのICO時のホワイトペーパーでは
「現在利用価値がない」「48時間以内に移転不可となる」この事が明記されていました。
機能的な面から将来性を感じる反面、今すぐに何かに活用される見通しがない状態ですが、
これが実際にリップルの様に大手企業と提携をしたりと、プロジェクトが進めば価格の急上昇も十分あり得るでしょう。
※イオス(EOS)は現在バイナンスで取り扱いがあります。
⇒Binance(バイナンス)の使い方
B-評価を得ているのはカルダノ(ADA)とネオ(NEO)とスチーム(STEEM)
カルダノ(ADA)
ADAは大量の億り人を生み出した爆上げ通貨として有名ですね。
国内ではICO時代にネットビジネス系のインフォマーケティングにより
ド派手なキャンペーンを行ったことで数十万、数百万円単位でADAに
投資を行う人が多かったため多くの仮想通貨長者を生み出しました。
現在時価総額は堂々の5位です。
国内取引所で扱いのない通貨の中では最も時価総額の大きな銘柄です。
カルダノ(ADA)は、カルダノというカジノゲームプラットフォーム内で
利用・発行される「ADA(エイダ)コイン」のことを言います。
簡単に言えば不正のないギャンブルを行うために作られた通貨ですね。
このADAはイーサリアムの開発に関わっていた
仮想通貨の第一人者と言われるチャールズホスキン氏によって手掛けられました。
昨年爆上げをしましたが、まだまだ期待できる通貨です。
※カルダノ(ADA)は現在バイナンスで取り扱いがあります。
⇒Binance(バイナンス)の使い方
ネオ(NEO)
NEOは中国版のイーサリアムとも言われている通貨です。
このことから中国内だけに留まらず世界的に注目を浴び続けている通貨です。
中国初のオープンソースブロックチェーンを利用した通貨であり現在時価総額はEOSよりも上位の8位につけています。
イーサリアムに真っ向勝負を挑むNEOは今後も長い目で注目です。
※ネオ(NEO)は現在バイナンスで取り扱いがあります。
⇒Binance(バイナンス)の使い方
スチーム(STEEM)
スチーム(STEEM)はSNSのプラットフォームになることを考えて開発された通貨です。
取引承認システムはPoW(プルーフオブワーク)を採用。
今回発表されたBランク以上の格付け通貨の中では時価総額ランキングでは最も定位置につけています。
しかし最も格付け発表後に爆上げしている通貨でもあります!
他の通貨は認知度も高く今後期待できるという事は既に多くの人が考えていたものだったのに対して
スチーム(STEEM)は存在を今回初めて知った方も多いのではないでしょうか?
その事からまだ保有していなかった層の買いが多く入り価格が高騰したのではないかと推測します。
そしてSteemにはこれ以外にもSteem PowerとSteem Dollarsという通貨を発行しております。
今後当サイトではSteemに対しても調査をしてゆきます。
あれ?ビットコインは?
Weiss Ratingsの方でもビットコインの評価について正式に答えています。
⇒https://weisscryptocurrencyratings.com/btc/why-bitcoin-is-not-an-a-118
ビットコインはブロックチェーンから生まれた最初の仮想通貨であり
仮想通貨市場を牽引してきた原点があるが故の強力なブランド力から価格が高騰し続けていますが、
かつて新しい通貨として流通してゆく事を考えていたのに対して現状は送金速度の遅さ、送金詰まり(トランザクション)、手数料の高さなどから現実世界での支払いに使う通貨としては不十分な性能である通貨となってしまっています。
昨年12月に240万円の価格を付けていたのも単にメディアへの露出が増えた事と、
仮想通貨=ビットコインという世間的認知から新規参入者がこぞってビットコインを購入していたからだと言われています。
要は「現状のビットコインは実際に通貨として使うために買われているのではなく投機の対象として買われているだけ。」
「何も分からない新規の方がビットコインしか知らないからビットコインを買っている。」
このような裏側があります。
少しでも仮想通貨のことを調べているような人は
ビットコインにガンガン投資をすることはしていないでしょう。
逆に本物のプロの投資家はビットコインを使って上手く利益をとっているはずです。
そして初心者はビットコインの値動きに振りまされてしまっている印象です。
ビットコインには圧倒的ブランド力がありますので今後もビットコインはまだまだ上昇すると思いますが、
反対にいつ崩れ落ちるか分からない綱渡りのようなリスクがあるのが現状のビットコインだと思います。
とは言え結局ビットコインの高騰暴落に他の全アルトコインもつられてしまうので、
ビットコインが元気になってくれないと困るという現実もあります。
よって考え方によっては表向きだけでもビットコインを高く評価してほしかったですね(^^;)
何はともあれ公平な評価だと思いました。
まとめ
結果的にWeiss Ratings社の格付け発表後は市場全体が上昇傾向に変わりました。
特にBランク評価を得た通貨は比較的大きな伸び率となっています。
あくまでWeiss Ratings社の判断であり、
今回Bランクの通貨に全力投資すればいいのかと言えば
そこまで鵜呑みにして信じ込むことはやめた方がいいですが、
世界に多大な印象としての影響を与えたことは間違いないでしょう。
しかしここで上昇につられて買う事には高値掴みのリスクが生じます。
今から買うとなると上がりきったところで購入してしまう可能性があるので
全体を把握しながら少しずつ仮想通貨に貯金をするイメージで購入するといいでしょう。
Dランク以下の通貨は今回で一つ悪い印象がついてしまいましたね。
とは言え変化が激しく予測不能な事が起こるのが仮想通貨ですので
1つの情報を信じ込むのではなく日々何気なく様々な情報を取り入れて
自身の知識をアップデートしてゆく事が重要となります。
それでは本日も記事を読んでいただきありがとうございました!
引き続きどうぞよろしくお願い致します。
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